Web Designingの2004年6月号で「Webに効くゲーム設計(デザイン)のアイデア」という特集が組まれています。
基本的にはFlashやJavaScriptのゲームやインターフェイスにゲームデザインのノウハウやTipsが使えるのでは、というスタンスの特集なのですが、意外に力の入った特集で、単にゲームデザインに関する特集としても価値があるものになっています。
ページ数にして28ページに渡るこの特集は、ゲームとWEBの類似性から始まり(実際にはかなりゲームの歴史に文字数を割いています)、ナビゲーション・インターフェイス・演出方法・仕掛けのアイディアを分析しWEBに応用どのように応用してゆくかと言う形になっています。
また、飯野堅治賢治氏をはじめとするインタビューや、新旧の名作ゲームが例として挙げられており、単純にゲームに関する読み物としても楽しめるものになっています。WEBデザインの雑誌にしては、ずいぶんとゲームに力を入れている特集です。
この記事の前提となっている、WEBとゲームの類似性なのですが、確かに納得の行くところです。特に、単なる静的なWEBだった時代ならばともかく、近年のWEBコンテンツはよりインタラクティブさを増しています。WEBは「デザイン」するものという認識が強いものですから、その意味でインタラクティブ・デザインの共通性がゲームデザインに対してあると言う訳です。
残念なことに、WEBデザインの本・雑誌は沢山存在するのですが、ゲームデザインの本・雑誌はほとんど存在しません。総合雑誌・カタログ雑誌・攻略書籍・批評雑誌・技術雑誌はあるのにも拘わらずです。それほどまでにゲームデザインとは特殊な分野なのでしょうか?
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「飯野堅治」って飯野賢治のことですか?
Posted by: inoue : July 11, 2004 11:43 PM