May 24, 2004

テレビゲームとデジタル科学展

[ Category : Event ]

昨年、東京都写真美術館にて「テレビゲームの展覧会 レベルX」が開催され、盛況のうちに終了したことは記憶に新しいかと思います。今度は国立科学博物館にてテレビゲームとデジタル科学展」と称する展覧会が開かれるそうです。

なんといっても特筆すべきは「Tennis For Two」、「Spacewar!」などの最古のコンピューターゲームが展示予定であることでしょう。

Tennis For Two」は1958年、ウィリアム・ヒギンボーサム(William A. Higinbotham)博士によって作られた世界最初のコンピューターゲームと言うべきものです。これは一人用のテニスゲームの形をしていました。ヒギンボーサム氏が原爆の研究に関わりのあることからもわかるように、コンピューターの平和利用という側面があるゲームです。(このゲームを模した「Tennis For One」と言うゲームが公開されています。)

Spacewar!」はMITのスティーヴ・ラッセル(Steve Russell)氏らによって1961年に作られた、対戦型のシューティングゲームです(あえて今の分け方を用いれば、の話です)。Tennis For Twoとは異なり、「対戦」の要素が入ることによってより高度化・複雑化していることが読み取れます。

これらゲームの変遷を見てゆくと、同時にゲームデザインの進化の様子も捉えられます。現物が実際に目に出来る機会は大変少ないので、今回の展示は大変驚きです。

その他にもENIAC、AppleⅠなどのコンピューターとしての歴史的価値のあるものや、コンピュータースペース、PONG、スペースインベーダー、パックマンなどの歴史的コンピューターゲーム、そして過去の日本の家庭用コンシューマーハードの一斉展示など、かなり見るところが多いものになっています。開催期間は7月17日~10月11日とのこと。

参考リンク

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